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4月 11, 2025の投稿を表示しています

精神疾患があると就活で不利?伝えるべきか迷ったときの考え方

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精神疾患があると就活で不利?伝えるべきか迷ったときの考え方 伝える?or伝えない? 精神疾患があることを、就職活動の場で伝えるべきか。 これは非常に悩ましい問題です。黙っていれば内定の可能性は上がるかもしれない。でも、入社後に体調を崩してしまったら?伝えたら不利になる?正直に話すべき? この記事では、精神疾患を抱えながら20代後半から社会に踏み出し、福祉業界で就職した筆者自身の体験をもとに、就活において障害を伝えるべきか迷ったときのヒントをお伝えします。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 社会人デビューは20代後半。精神疾患とともに歩んだ就職活動 私が初めて正社員として働いたのは、20代後半のことでした。選んだのは障害福祉の分野。生活支援員として働くことになりました。 初めての就職先では、クローズ(障害を開示しない状態)での入社でした。面接のときに「薬、飲んでますか?」とストレートに聞かれましたが、私は「飲んでません」と答えました。本当は飲んでいたけれど、言えなかったんです。 その後、入社してから精神疾患を抱えていることを開示しました。すると社長から、「実は最初から精神疾患があるんじゃないかと思っていたけれど、人柄が良かったから採用した」と言われました。 2社目も生活支援員でした。こちらの面接でも障害の有無を尋ねられ、「どうせ無理だろうな」と思いながらも、双極性障害であることを正直に伝えました。 結果は驚きの3時間後に合格の電話。こちらも人柄重視の採用だったそうです。ありがたいことに、どちらも障害者雇用ではなく、一般枠での正社員採用でしたが、病気のことは正直に開示していました。 就活の現実:開示するとやはり不利なのか? 福祉職を退職した後、スーパーのアルバイトの面接を受けました。 そこで「障害者手帳を持っていれば、開示してほしい」と言われたため、障害があることを伝えました。 結果的にスーパーの採用は見送りに。直接的な理由はわかりませんが、心のどこかで「やっぱりこれが原因なのかもしれない」と思いました。 正直に言うと、障害を伝えるのは、就活ではやや不利になることが多いと感じます。これは残念...

朝起きれない・学校に行けない…“怠け”じゃない可能性と向き合い方

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朝起きれない・学校に行けない…“怠け”じゃない可能性と向き合い方 罪悪感を抱えなくていい はじめに 朝、目が覚めても布団から出られない。頭では「学校に行かなきゃ」と分かっているのに、 体が動かず、ただ時間だけが過ぎていく──そんな経験をしたことはありませんか? そんな自分を「怠けてるだけじゃないか」「自分はダメな人間だ」と責めてしまう人もいるでしょう。 でも、それは本当に“怠け”なのでしょうか? 実は、朝起きられない・学校に行けないという症状は、心や体からの「助けて」のサインである可能性があります。 この記事では、その原因と向き合い方、そして自分を責めずに前を向くためのヒントをご紹介します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 朝起きられないのは“気の持ちよう”ではない ① 睡眠リズムの乱れと体内時計のズレ 夜型生活が続いたり、ストレスで眠りが浅くなったりすると、体内時計が狂い、 朝に自然と起きるのが難しくなります。これは意志の弱さではなく、生理的な反応です。 ② 自律神経の乱れによる「起き上がれない」症状 ストレスや不安が続くと、自律神経のバランスが崩れ、朝起きるべき時間でも体が重く動けない状態に陥ることがあります。 いわば、脳や神経が“休養を要求している”状態です。 ③ 「学校=ストレス源」になっている可能性 学校に行こうとすると腹痛や頭痛が出る…それは、体が“嫌だ”という強いサインを出しているのかもしれません。 いじめ、成績、友人関係、先生との相性など、思い当たることはありませんか? 無理やり行かせようとすると、かえって症状が悪化することもあります。 「怠けているだけ」と言われたら 周囲の人に「ただのサボり」「甘えてる」と言われると、傷つくと同時に、 自分でも「やっぱり自分が弱いんだ」と思い込んでしまうことがあります。 でも、覚えていてほしいのは、「しんどい」という感覚はあなただけにしかわ...

“精神的にしんどくてバイトを辞めたい”って甘え?やめ時の見極め方

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“精神的にしんどくてバイトを辞めたい”って甘え?やめ時の見極め方 もう限界かもと思ったら はじめに 「最近バイトがしんどい…」「行くのが憂うつで朝起きるのもつらい」──そんな気持ちを抱えながら、 なんとか出勤している人も多いのではないでしょうか。 でも、「精神的につらい」と感じてバイトを辞めたくなることに、どこか罪悪感を覚えていませんか? 「こんなことで辞めるなんて甘えかな」「もっと頑張ってる人もいるのに…」と、自分を責めてしまう。 この記事では、「精神的にしんどくてバイトを辞めたい」と思ったときの心の整理の仕方、 辞め時の見極めポイント、そして実際に辞める際の伝え方や準備までを解説します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「しんどくて辞めたい」=甘えではない理由 ① 精神的負荷は“目に見えないだけで深刻” 肉体的な疲労は目に見えやすいですが、心の疲れは外からはわかりにくいものです。 しかし、だからといって軽く扱っていいものではありません。 「なんとなく憂うつ」「帰り道に涙が出る」「休みの日も気が重い」──そんな心のサインは、立派な“限界”のサインです。 ② 他人と比べる必要はない 「他の人はもっと働いてる」「自分より忙しい人もいる」と思ってしまうのは自然なことですが、 心のキャパシティは人それぞれ違います。 大切なのは「自分にとって今の状況がどうか」という視点です。 他人の基準ではなく、自分自身の心と向き合いましょう。 辞め時の見極めサイン ① 出勤前に吐き気や頭痛が起きる 身体がストレスに反応している状態です。これは「危険信号」ともいえる症状で、早めの休養や環境の見直しが必要です。 ② 仕事のミスが増え、自己嫌悪が強くなる ミスが重なると「自分はダメな人間だ」と感じてしまい、ますますメンタルが不安定になります。 これは能力の問題ではなく、限界が近づいているサインです。 ...

“恋人がいるのに孤独”っておかしい?愛されてる気がしない理由と対処法

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“恋人がいるのに孤独”っておかしい?愛されてる気がしない理由と対処法 愛の距離感に悩む方へ はじめに 恋人がいて、一緒にいる時間もあるのに、なぜか心が満たされない。 会話もあるし、手をつないだり、デートをしたりもしているのに、ふとした瞬間に孤独感に襲われる。 そんな気持ちに悩んでいる人は、実は少なくありません。 「こんなふうに感じるなんて、自分がわがままなのかも」「ちゃんと愛されてるはずなのに……」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。 でも、恋人がいるのに孤独を感じるのは、“心のSOS”かもしれません。 この記事では、なぜ恋人がそばにいるのに寂しさを感じるのか、その心理的背景と具体的な対処法を解説します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「愛されているはずなのに孤独」な理由とは? ① 期待と現実のギャップ 恋愛には、誰もが「こうしてほしい」「こう感じたい」という期待を持っています。 たとえば「もっと話を聞いてほしい」「気持ちを共有したい」「安心させてほしい」など。 しかし、現実の恋人がその期待に応えてくれなかったとき、心の中にぽっかりと穴が開いたような感覚になることがあります。 それが「孤独」という形で表れるのです。 ② コミュニケーションのすれ違い 話しているのに伝わらない。気持ちを伝えたつもりでも、相手の反応が薄かったり、的外れだったり。 そんなやりとりが続くと、「この人とはわかり合えないかもしれない」という不安が募ります。 言葉のキャッチボールができていない状態では、どんなに一緒にいても心の距離は縮まりません。 ③ 愛情表現のスタイルの違い 愛の伝え方には個人差があります。 たとえば、あなたは「言葉」で愛を感じたいタイプなのに、相手は「行動」で示すタイプだと、満たされない気持ちになるのは当然のことです。 これは「ラブランゲージ」とも呼ばれる概念で、すれ違いの原因になりやすいポ...

職場の“メンタル無理解な上司”とどう付き合う?対処法と逃げ道

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職場の“メンタル無理解な上司”とどう付き合う?対処法と逃げ道 自分を守るためにできること はじめに あなたは今、職場で「メンタルのことを理解してくれない上司」に悩まされていませんか? たとえば、体調や心の疲れを訴えても「気のせいだ」「やる気が足りないだけ」と突き放されたり、 無理な業務量を押しつけられても、「俺の時代はもっと厳しかった」と精神論で片づけられたり──。 そんな“メンタル無理解な上司”のもとで働くことは、ただでさえストレスフルな職場環境をさらに悪化させます。 しかし、「辞める」という決断がすぐにできない状況の人も多いのが現実です。 この記事では、そういった上司とどう付き合い、どう自分を守っていくかについて、実践的な対処法と逃げ道を紹介します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 上司が「メンタル無理解」だと、なぜつらい? まず押さえておきたいのは、「上司がメンタルに無理解なこと」がなぜそれほど大きな問題になるのかという点です。 上司の言動は部下にとって大きな影響力を持ち、場合によっては心身の健康を損なうほどのストレス源になりえます。 たとえば、以下のような言動が積み重なると、部下は「理解されない」「否定されている」と感じてしまいます。 休職や早退に対して「甘えている」と否定的な反応を示す 精神疾患や適応障害に対する知識がゼロ 感情を無視して理論や成果ばかりを強調する 心の問題を“性格の弱さ”と勘違いしている このような状況が続くと、部下は職場で安心して働くことができず、「常に緊張している」「ミスが増える」「自信をなくす」といった悪循環に陥ります。 実際に使える対処法5選 それでは、メンタル無理解な上司とどう付き合えばよいのでしょうか。 以下に、現実的かつ効果的な対処法を5つ紹介します。 ① 感情ではなく「事実」で伝える 無理解な上司は、感情的な訴えに対して共感できないことが多い...

精神疾患で休職→復職するときに“気をつけたいこと”まとめ

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精神疾患で休職→復職するときに“気をつけたいこと”まとめ 戻るのが怖いあなたへ 精神疾患からの休職を経て、いよいよ職場復帰。周囲には「よかったね」と言われつつも、心の奥では不安やプレッシャーが渦巻いていませんか? 復職はゴールではなく、新たなスタートです。そしてその第一歩を踏み出すときこそ、 心の準備と適切な対応 がとても重要になります。 本記事では、実際に復職を経験した方々の声や心理学の視点も交えながら、「復職時に気をつけたいこと」を丁寧にまとめました。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1. 「完全回復してから」じゃなくていい 復職のタイミングに迷いを感じる方は多く、「まだ本調子じゃないのに…」と不安になるのも自然なことです。 でも実は、精神疾患の回復には「社会との接点を持ちながら整えていく」段階が存在します。つまり、 少し不安が残っている状態でも“無理のない範囲”で社会復帰することが回復プロセスの一部 なのです。 主治医や産業医との相談を重ねつつ、自分の気持ちも大切にして決めていきましょう。 2. 復職後すぐに「全開」で頑張らない 「迷惑をかけたから早く取り戻さなきゃ」という気持ちになる人も多いですが、それは危険な思考です。 回復直後のエネルギーは限られており、 一気に100%の力を出すと再発のリスクが高まります 。 復職直後は「助走期間」と捉え、業務量・出勤ペースを段階的に調整してもらえるよう職場と相談しておくのが理想的です。 3. 復職面談では「希望」も正直に伝える 復職前の面談では、会社側と自分自身の状態について話し合う大切な機会です。 遠慮せず、「こんなペースから始めたい」「この業務がまだ不安」など、 具体的な希望や不安を言葉にすること が、後の自分を守ることに繋がります。 企業の中には「リワーク制度」や「段階復職制度」などを用意しているところもあるので、制度の有無を確認するのもおすすめです。 4. 周囲との“温度差”に戸惑ったときは 久しぶりの職場。歓迎してくれる人もいれば、そっと見守ってくれる人、逆に距離を感じる人もいるかもしれま...

精神疾患で休職中に感じる罪悪感への対処法と心の回復を促す過ごし方

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精神疾患で休職中に感じる罪悪感への対処法と心の回復を促す過ごし方 自分を追い詰めないで 精神的な不調により、休職を選択するというのは、とても勇気のある決断です。 しかしその一方で、「職場に迷惑をかけている」「自分だけが止まっているようで焦る」…そんな “罪悪感” に押しつぶされそうになる人も多いのではないでしょうか。 この記事では、休職中に感じやすい罪悪感との向き合い方、そして心の回復を支える過ごし方について、実体験や心理的視点も交えながらお伝えします。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 罪悪感は「休むこと」に価値がある証拠 罪悪感とは、本来「他人や社会に対して良くないことをした」と感じたときに芽生える感情です。では、なぜ休職中にこの感情が湧いてくるのでしょうか。 それは、あなたがこれまで責任感を持って働き、周囲との関係を大切にしてきたからこそ。つまり、罪悪感を感じること自体が 真面目さや誠実さの裏返し なのです。 まずはその事実を認め、自分を責めるのではなく、「休むという選択も、長期的に見れば貢献の一部だ」と理解することが大切です。 「何もしないこと」こそが回復への第一歩 多くの人が陥りがちなのが、「せっかく休職しているのだから、有意義に過ごさなければ」というプレッシャーです。 しかし、心の疲れは体のケガと同じ。無理に動こうとせず、 何もしない時間を過ごす勇気 を持つことが、実は最も大切なのです。 例えば、日が差す部屋でぼーっとする、好きな音楽を聴く、外の景色を眺める…そんな何気ない時間が、知らず知らずのうちに心を癒してくれます。 おすすめの過ごし方:心に“余白”を作る習慣 回復期には、「回復しよう」と気負うのではなく、 自然と心が整っていく環境 を意識することがポイントです。 以下に、実際に多くの人が取り入れてよかったと感じている過ごし方をご紹介します。 朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる 散歩やストレッチなど、軽い運動を取り入れる ジャーナリング(日記)で感情を外に出す 温かい飲み物をゆっくり楽しむ 心地よい香り...

うつで会社を辞めたあとの“空白期間”の過ごし方|心を癒す回復プラン

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うつで会社を辞めたあとの“空白期間”の過ごし方|心を癒す回復プラン 会社を辞めたそのあとは… うつ病で会社を辞めたあと、「この先どうすればいいのか」と不安になる方は少なくありません。長く続いたストレスと疲労からやっと解放されたはずなのに、急に空白になった毎日に戸惑い、焦り、時に自分を責めてしまう人もいます。 しかし、そんな“空白期間”こそ、心を整え、ゆっくりと再出発の準備をするための大切な時間です。今回は、うつで会社を辞めた後の過ごし方について、心と体を癒す具体的なステップを交えながらご紹介します。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - なぜ「何もしない時間」が必要なのか うつによって会社を辞める決断をするまでには、長期間の我慢や無理が積み重なっていることがほとんどです。その状態のまま、すぐに次のステージへ進もうとすると、心がついてきません。 まずは“何もしない”時間を自分に許しましょう。これは怠けではなく、必要な「静養」です。スマホを見続けたり、SNSで他人の生活と比較したりするのではなく、ただ自然の中でボーっとする、昼寝をする、音楽を聴く——そんな「無為の時間」が、心の自然治癒力を助けてくれます。 空白期間の過ごし方|心を癒す7つのステップ 1. まずは休む「罪悪感」を手放す 多くの人がこの時期、「自分はダメだ」「このまま何もできなかったらどうしよう」と自責の念に苦しみます。しかし、回復には時間がかかるもの。心の病は、骨折と同じように“目に見えない”だけで、確実に治癒のプロセスが必要です。何もできない自分を責めず、「いまはそのとき」と受け入れることが第一歩です。 2. 睡眠・食事・日光で生活リズムを整える うつの回復には、体内リズムを整えることが大切です。特に、毎日決まった時間に起きて日光を浴びることは、脳内のセロトニン分泌を促し、気分の安定につながります。食事もできるだけ規則正しく、バランスよく。外食がしんどい日は、温かいスープ一杯でも十分です。 3. 散歩やストレッチで体をゆっくり動かす うつ状態では、...

気分の波が激しいのはなぜ?疲れやすい女性のためのセルフケア術

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疲れやすいのは甘えじゃない|メンタルの波と上手に付き合う方法 「なんで私だけ、こんなに疲れやすいの?」 朝起きるだけでしんどい。出かける前からもう帰りたくなる。たった数時間の外出でもぐったりしてしまう──。 こんな風に「疲れやすさ」を感じている女性は少なくありません。 でも、それは「甘え」ではありません。 私自身、メンタルの波に大きく振り回されるタイプで、「元気な日」と「全部投げ出したくなる日」が交互に来るような暮らしをしています。 この記事では、「疲れやすい 原因 女性」「気分の波 激しい」などのキーワードを意識しながら、メンタルに波がある人が日常を少しでもラクに過ごすヒントをお届けします。 疲れやすい原因は“気合不足”ではない 世の中には、「頑張れば何とかなる」「気持ちの問題」と言われる風潮があります。でも、本当にそうでしょうか? とくに女性は、 ホルモンバランスの変化(生理・排卵・更年期など) 自律神経の乱れ 責任感や完璧主義による精神的負担 睡眠の質の低下 栄養不足や鉄分・ビタミンB群の不足 などの影響を受けやすく、身体的にもメンタル的にも疲れやすい状態になりがちです。 また、デジタル疲労やSNSでの情報過多、人間関係のストレスも見えにくい負担として積み重なっています。 気分の波があることは悪いことじゃない 「昨日はあんなに元気だったのに、今日は何もしたくない」 「理由はないのに涙が出る」「何も楽しめない」 そんな気分の波を「自分がダメなんだ」と責めていませんか? でも、本来人間の感情は波があるもの。むしろ「いつも元気」「ずっとポジティブ」でいられるほうが珍しいのです。 生活習慣の乱れや季節、栄養、睡眠、セロトニン不足も要因になることがあります。 メンタルの波があることを「当たり前のこと」として受け入れること。そこから、少しずつ心がラクになっていきます。 私が実際にやっている“波”との付き合い方 1. 無理にやることを減らす 食事は簡単なものでOK 部屋は片付いて...

大人の境界知能|特徴・困りごと・支援方法まとめ

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もしかして私も?境界知能の大人が抱える“生きづらさ”とその特徴 はじめに:このテーマに出会ったきっかけ 「私って、どうしてこんなに人より不器用なんだろう?」 「努力してるのに報われない。私が甘いだけ?」 そんな思いを抱きながら大人になり、ある日「境界知能(きょうかいちのう)」という言葉を知りました。 知的障害ではないけれど、平均よりもIQがやや低いグレーゾーンの存在。そんな人たちが、現代社会でどれだけ生きづらさを感じているか、どれだけ努力してきたか。 この記事では、「境界知能 大人 特徴」というキーワードを軸に、実際にどのような困難があるのか、そしてどう向き合っていけばいいのかを丁寧にお伝えします。 * * * 境界知能とは? 境界知能とは、IQが70〜85の範囲にある状態を指します。知的障害(IQ69以下)と診断されるわけではなく、一般的な平均IQ(100前後)からやや低い位置にある人たちのことです。 この範囲にある人は、「できること」と「できないこと」が混在しており、外見や日常会話では気づかれにくいため、支援対象から外れることが多いのが現状です。 また、発達障害(ASDやADHDなど)と誤解されることもありますが、境界知能はまた別のカテゴリーとして理解する必要があります。 特徴としては、以下のような傾向が見られます。 抽象的な思考が苦手 複雑な問題を処理するのに時間がかかる 人の意図や感情を読み取るのが難しいことがある 学校では「成績が伸び悩む」「勉強についていけない」と感じることが多い しかし、その一方で、単純作業や視覚的な情報処理に強みを持つ人も少なくありません。 * * * 大人の境界知能の特徴 子どもの頃は「ちょっと不器用な子」「要領が悪い子」といった印象で済んでいたことが、大人になると深刻な困難に変わっていきます。 1. 職場での困りごと 一度に複数の指示を出されると混乱してしまう 曖昧な指示(「いい感じにやっておいて」など)が理解できない 仕事の優先順位がうまくつけられない 同僚とのコミュニケーションに...