双極性障害とは?症状・体験談・セルフケアの実例を詳しく解説

双極性障害とは?症状・体験談・セルフケアの実例を詳しく解説

「躁と鬱」のはざまで

「最近、なんかテンション高くない?」「眠れてる?」「急に元気なくなったね」 そんな言葉をもらったこと、ありませんか?

私が双極性障害を意識したのは、精神疾患に詳しい上司から「それ、躁状態っぽくない?」と言われたのがきっかけでした。 はっきりとした発症時期は覚えていませんが、診断がついたのは20代後半。 それから、自分の中の“波”と付き合う日々が始まりました。

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双極性障害とは?

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)は、かつて「躁うつ病」と呼ばれていた気分障害のひとつです。 高揚感や多弁・過活動などが現れる「躁状態」と、気力や意欲が低下する「うつ状態」を繰り返すのが特徴です。

躁と鬱の間には、比較的安定している時期(寛解期)もありますが、感情の波は予測が難しく、生活や仕事、人間関係に支障をきたすこともあります。

私が経験した「躁状態」

躁状態に入ると、とにかく“眠れない”状態が続きます。 寝れても3時間が限界で、朝5時に目が覚めて、6時には散歩に出て、帰ってからも掃除や作業を止められない…。

頭の中はフル回転。 勉強したい!資格とりたい!って気持ちがどんどん湧いてきて、専門書を何冊も買ってしまったり、 家にいても落ち着かず、とにかく外に出たくなる。まさに“過活動”状態です。

注意散漫・忘れ物が増える

普段できていたことが急にできなくなります。 ある日、通い慣れた道で「ここどこ?」と立ち止まり、 ゴミの分別がわからなくなったり、お手洗いの使い方さえ混乱したり。 忘れ物もひどくて、必要なものを持って出たはずなのに、何度も取りに戻る羽目に。

仕事への影響も

作業スピードは上がるけど、ケアレスミスが増える。 しゃべりすぎて周りの空気を読めなくなり、人間関係もギクシャクしがちでした。

イライラしやすくなる反面、自分ではそれに気づけないのが一番怖いところです。

そして「うつ状態」へ

躁状態が落ち着いたと思ったら、一気にうつ状態へ突入します。

16時間眠ってもまだ眠い。 ベッドから起き上がれず、体が鉛のように重くて動けない。 頭では「起きなきゃ」とわかっていても、まったく体が反応してくれないんです。

そして、動けない自分に嫌気がさして、ますます落ち込む。 「何もしてないのに疲れる」状態で、近所のコンビニに行くだけでも一苦労。

ネガティブ思考が止まらず、ぼーっとした時間が続きます。 時間の感覚も曖昧で、「今日って何曜日?」とわからなくなる日もありました。

セルフケアの工夫

完全にコントロールするのは難しいけれど、できる範囲で自分を助ける工夫はしています。

1. パートナーとの協力

躁状態のときは、自分では気づきづらいので、パートナーに「今ちょっと躁っぽいかも」と声をかけてもらうようにしています。 それをきっかけに、「今は買い物やめておこう」と浪費を防げることもあります。

2. 睡眠を意識する

躁のときはどうしても寝つけないので、眠剤を使ってでも睡眠時間を確保するようにしています。 完全には眠れなくても、横になって体を休めるだけでも少し落ち着きます。

3. 鬱のときは無理をしない

動けないときに「動こう」とするのは逆効果。 あえて何もせずに休む。 ただ、少しだけ外に出て、日光を浴びるようにはしています。

おすすめグッズ:安心の抱き枕

個人的に一番助けられているのが、抱き枕です。 セロトニンが分泌されやすくなると言われていて、眠りが浅いときでも少し安心感が増します。

抱いて寝るだけで、心がほっとして、ぐっすり眠れた気がします。 躁でも鬱でも、不安な夜を少しでも和らげてくれる存在です。




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まとめ:波の中で、自分らしく生きる

双極性障害は、見えづらい病気です。 でも、確かに「そこにある」苦しさと向き合いながら、日々を生きています。

完全に波をなくすことはできないけれど、波の乗り方を知ることはできる。 周りの助けを借りて、自分を理解して、自分なりのペースで暮らしていくことはできます。

今、同じようなつらさを抱えている人がいたら、伝えたい。 「ひとりじゃないよ」 そして、「あなたなりのやり方で、きっと大丈夫」と。

これからも、思いついたことがあれば追記していきます。 自分の記録としても、誰かの参考になればうれしいです。

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